ページ移動は右上メニューボタンから

HOME > よくある質問

よくある質問FAQ

 
ブロック全般に関するFAQ
Q: 神経ブロックは体に悪くないのですか?
A:神経ブロックは痛みの原因となっている部位や痛みを伝える神経に直接薬剤を投与するので少量の薬剤ですみます。従って、薬剤の全身への影響は非常に少ないので、高齢者や合併症のある方、必要があれば妊娠中の方にも安全に行えます。もちろん、よく理解してくれるなら子供さんにも行えます。 使用する薬剤は安全性の高い局所麻酔薬なので、当クリニックで使用する量、回数であれば繰り返し使用しても問題ありません。時に炎症や痛みが強い場合などでステロイド剤を使用しますが、患者さんの合併症の有無を考慮し必要最小限で使用しますので、飲み薬のような全身への副作用は僅かしかありません。


Q: ブロックは痛くないですか?
A:当クリニックで使用する針は非常に細いので針を患者さんに刺すときは一瞬チクッとする程度です。少し太い針(それでも採血のときに使う針程度)を使用するときは、前もって皮膚の麻酔をします。


Q: ブロックの治療を受けた後、車の運転はできますか?
A:ブロックの種類によっては使用する局所麻酔薬により一時的に手や足の筋力が低下することがあります。時間が経てば必ず戻りますので、筋力や痺れが回復するまではクリニックで休んでいただきます。痺れが取れれば車、自転車の運転は差し支えありませんが十分注意してください。


Q: ブロックの治療を受けた後、入浴できますか。
A:当クリニックで使用するブロック針は非常に細いものを使用しています。ですので、刺入部が感染する確率は非常に低いです。当クリニックで今までに感染した方はおられません。しかし、患者さんの抵抗力や免疫力には個人差がありますので、硬膜外ブロックをした日は念のため入浴を控えていただいております。


Q: ブロック以外、薬の処方もありますか?
A:痛みの治療はブロックだけではありません。原則的に週に1回程度のブロックで治療を行いますので、その間は内服薬を服用していただきます。内服薬以外にも、シップの使用、炎症を抑える効果の強い近赤外線治療器を用いた治療などを行います。また、漢方薬も症状に応じて処方いたします。

 
Q: 高周波熱凝固法とはなんですか?
A:高周波熱凝固法とはブロック針の先端だけを露出した絶縁ブロック針を使用し、安全に神経だけを遮断(破壊)する方法です。 以前はアルコールやフェノールといった薬剤を使用していたため、目的の神経以外が破壊される危険性(副作用)があったのですが、高周波熱凝固装置を使用することで、神経を安全に長期間遮断(神経破壊)することが出来るのです。 ただし、痛みを伝える神経ならどれでもブロックできるわけではありません。太い神経には痛みを伝える知覚神経以外に筋肉を動かす運動神経も含まれます。そのために、このような神経を破壊すれば痛みが取れても、筋肉を動かすことが出来なくなります。 治療にはあらかじめ原因となる神経を確認するためのブロックを行い、遮断できるか否かを慎重に判断する必要があります。


症例別のFAQ
帯状疱疹
Q: 帯状疱疹になりました。皮膚科では治ったと言われたのにいつまでも痛みが取れません。なぜですか?どうすればいいのですか?
A:帯状疱疹は子供の頃にかかった水疱瘡のウイルスが脊髄神経や三叉神経節に残っていて、それがストレスや疲れで免疫機能が低下したときに活発になり神経に沿って皮膚に広がります。そのために、その神経の分布に沿って水ぶくれができるのです。強い痛みを伴いますが、これは痛みを伝える神経の中でウイルスが増えるときに神経を傷つけているからです。皮膚の症状は自然に治ってきますが、始めに神経の炎症を抑えておかないと、帯状疱疹後神経痛という後遺症が残ってしまいます。この神経痛になると完全に元に戻すことはできません。従って、最善の治療はこの神経痛を予防するために早期からしっかり治療することです。 抗ウイルス剤の内服(症状によっては点滴)と神経ブロック治療が有効です。神経ブロックは診断がついたらできるだけ速く始める必要があります。ブロックにより痛みが取れると皮膚の症状も早く治ります。 ブロック治療をしなくても全員が帯状疱疹後神経痛になるわけではありませんが、神経痛になってからは治療が困難になります。 神経痛への予防療法と考えてください。


Q: 帯状疱疹後神経痛になってしまいました。毎日痛みが強くて辛いです。治療方法はないでしょうか。
A:病気になって6ヶ月以上たってれば痛みを完全に取り除くことは難しいと考えてください。しかし、痛みを和らげて日常の生活に支障ない程度まで抑えることは可能です。 治療方法は硬膜外ブロックや神経根ブロック、交感神経節ブロックなどの神経ブロック療法や人間に本来備わっている痛みを抑制するシステムを活発にする薬剤の内服があります。治療方法は患者さんによってさまざまです、診察により治療方法を御本人と相談して決めます。


ぎっくり腰
Q: ぎっくり腰になりました。ペインクリニックではどのような治療をするのですか? どのくらいで痛みが取れますか?
A:「ぎっくり腰」は、正式には急性腰痛症の総称です。原因にはいくつかあり、よく言われる椎間板ヘルニアも代表的な病気です。その他に腰椎をつなぐ関節である椎間関節の痛みもよく起こります。治療は痛みの原因で異なりますが、まず硬膜外ブロックが第一の治療法です。炎症の起こっているところに局所麻酔薬と抗炎症薬を直接投与し、短期間に痛みを取り、炎症を抑えます。多くは硬膜外ブロックで痛みが治まりますが、痛みが残る場合は、痛みと原因に応じて治療方法を変えます。 当クリニックでは神経ブロックをして安静にしている間(40〜50分)に近赤外線治療器を用いて、痛みで血流が悪くなったためにこわばった筋肉や深部の炎症部位の治療も平行して行います。痛みの原因や受診までの期間によって違いがありますが、早ければ1回のブロックで痛みはなくなります。急性期は週に2〜3回ブロックして痛みを取り除きます。


肩こり
Q: 肩こりがひどいです。どういった治療を受けることができますか?

A:肩こりは実に色々な原因で起こることがわかっています。しかし肩こりを放置しておくと、首・肩・背中の筋肉である僧帽筋の緊張のため血流が減少し、筋肉内に痛みを引き起こす物質(老廃物)が残ってしまいます。その結果、さらに痛みが強まり交感神経(血管に分布する神経)が刺激され血管が収縮、筋肉の痛みこわばりを悪化させるといった「痛みの悪循環」が起こります。このため、肩こりの治療は交感神経の緊張を取り、血流を改善し、筋肉内の痛み物質を洗い流す星状神経節ブロックを行います。その他に痛みの原因を治療するブロックや筋の緊張を抑える飲み薬も有効です。